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 各社のカタログやサイトの情報だけでは わからないこともいろいろ。普通の方々では気づかない情報を集めてみました。各種のプロジェクターや各社の製品を誹謗・中傷するものではなく 事実に基づき私の意見として掲載しています。

 LCDプロジェクターは 自然な明るさ?

 現在市販されているLCDプロジェクター(LCD projector)は まず3板式と言っていいでしょう。(”どんな種類?”参照) 色は 分光されたRGB3色から合成されます。前述のように 液晶パネルは水道の蛇口のように必要な量だけ光を透過させます。言い換えれば 常に必要な光だけが投射されていると言うことです。一方 DLPプロジェクター(DLP projector)は onかoffかだけで光の量を調整する機能は有りません。では どうやって明るさを調整するかというと 規定時間内の何%投射するかで決まります。
 
    例  LCDプロジェクター: 50%の光を連続(100%の時間)投射=50%の輝度
        DLPプロジェクター:100%の光を断続( 50%の時間)投射=50%の輝度
 
 LCDプロジェクターでは その輝度に絞られた光が連続的に目に入ってきますが DLPプロジェクターでは 100%の輝度の光が断続的に目に入り 残像現象によって人体内で合成されているわけです。

 ”白”画面と”グレー”画面を投影している時のイメージ

  光強度

もし デジタルカメラ、デジタルムービー、携帯電話のカメラがあったら 感度を上げて映像を覗いてみてください。DLPでは画面の色が順番に切り替わっているのが認識できるはずです。

 カラーブレークアップって な〜に?

 一部の高級機を除いて 大半のDLPプロジェクターはDMDチップを1枚のみ用いた単板式です。このタイプでは カラーホイール(Color Wheel)と呼ばれる色分離のための光学パーツにより時系列的に各色を制御してカラー映像を合成しています。そのため 画面内で視聴者が視点を急速に移動させた場合 虹のような映像が瞬間的に見えます。これがカラーブレークアップ(Color Breakup / Rainbow Effect)と言われる現象です。特に黒画面に部分的に白い部分がある場合など 高いコントラストにおいて顕著です。但し この現象 一旦気付いてしまうと気になるんですが 気付かない人には 何のことやら。

 画面の中で視線を早く移動させると こんなふうにRBGの虹模様が見えます。

  CBU

 こんなサイトもあります。  The End of the Rainbow?

 DLPプロジェクターって 疲れるの?

 テレビ、映画を見て皆さん疲労を感じると思います。単板DLPの場合 カラーブレクアップが 更に疲労感を増すのではないかと 早稲田大学の教授が研究されています。結論としては 3板のLCDプロジェクターと比較視聴した場合 DLPプロジェクターによる疲労度の方が高かったというものです。また 約1000人に1人の割合で存在すると言われる眼振(常に眼球が振動している症状)患者にとっては 常に 前述のカラーブレークアップ現象が見えることになり 実験結果では 視聴に耐えられないものと報告されています。

眼精疲労            眼振
Ergonomic Evaluation    Congential nystagmus

上記のリンクができない場合は

眼精疲労   眼振

 DLPプロジェクターって くっきりしてる?

 DLPプロジェクターの特性の一つに高コントラスト(Contrast ratio)が挙げられます。DMDは LCDに比べ遮光性が高く 黒がより黒く見えます。DLPプロジェクターの映像がくっきりと シャープに感じられるのは ここに要因があると思われます。特に ビジネス向けの単板DLPプロジェクターは 分光するためのカラーホイールに透明部分を設けて照度をアップさせているので 同じカタログ照度のLCDプロジェクターを比較すると4〜5倍のコントラストが得られます。但し これは 真っ暗な部屋で見た場合の話。実際は会議室や居間など ある程度の照明下で使われることがほとんどだと思います。コントラストというのは 一番明るい画面(白画面)と一番暗い画面(黒画面≒何も投影していないスクリーンの明るさ)の比なので 部屋が明るくなれば その値の差は どんどん小さくなります。もし 明るい部屋でも高いコントラストを求めるなら カタログ上のコントラストの値より 高い照度の機種を選ぶべきでしょう。とは言っても やはりDLPプロジェクターは すっきり見えますね。

 どのプロジェクターが 忠実に色再現するの?

 同じ照度のLCDとDLPのプロジェクターを比較した場合 前述のようにDLPプロジェクターではRGB単色 それぞれの光量が少ないため カラー映像を見ると くすんだ暗い画像に見えることもあります。但し DLPプロジェクターは 青の光量が多いので 白画面は 非常にクリアなものに多くの人は感じられると思います。またデバイスの特性として 黒もより黒く表現できます。

     照度と信号レベルの関係
    輝度変化

   単板DLPプロジェクター    LCDプロジェクター

 グラフのように 単板DLPプロジェクターの単色の照度は 3板LCDプロジェクターの半分程度しかありません。但し カタログ上で同等の照度を謳っているのは 中間以降の明るい側ではカラーホイールのクリアなセグメント部分を使って一気に照度をアップさせているからです。

    カラースケール
    単板DLPと3LCDの相対的な彩度のイメージ


ところで ”色再現”という言葉ですが ちょっと微妙なところがあります。誰もが 投影されている映像を見た時 その色が元々の色を正しく再現しているのか?って疑問を持つと思います。例えば PCを接続して映像を映している場合 PCの画面上の色が”正しい色”と思われているでしょうが ちょっと待ってください。PCのディスプレイはカラー調整で好みの色に変えられるし プロジェクターも「カラーモード」と言って 場面に合わせてプリセットされた色調整やRGB個別の調整、色温度設定が出来るようになっています。こうなると それぞれの機材のカラープロファイルが一致していなければ 各ディスプレイ上の映像の色が合う方が変ですよね。敢えて言うなら 多分多くの方は購入時の設定で使用されるでしょうから その状態で 如何にソースに近い色を再現できるかで判断するしかないということでしょうか。
DLPでは デジタルだから信号劣化がなく ソースに忠実な色再現が可能と言っていますが 確かに信号自体に劣化がなくても 色そのものが正しいかどうかということとは別ものだと思います。
さらに プロジェクターの色再現は入力信号によって変わります。例えば DVDを再生する場合 PCで再生してAnalogRGB(D−sub)信号として入力した場合と DVDプレーヤーからビデオ(Composit、S−video)信号として入力した場合では 色は異なります。それは PC信号は”明るさ優先”、ビデオ信号は”色優先”として内部で信号処理されるためです。但し これは各メーカーの設計ポリシーに基づく事項なので すべてのメーカーのすべての機種がそうなっているかまでは把握できていません。私が実際に確認した機種は こうなっていました。

 デジタルデバイスって いいの?

 DLPプロジェクターは デジタルデバイス(Digital Devise)を使用していることを特徴の一つとしてアピールしています。一方 LCDはデバイスとしてはアナログ(Analog)ですが 両者ともプロジェクターとしては デジタル制御されています。TIはデジタルであるがゆえに信号の劣化が無く 色再現に優れると言っていますが・・・ 確かに3板のDLPなら いい物ができると思いますが 単板DLPでは ハード側が付いてこれないんじゃ・・・

 グラデーションの表現力は??

 デジタルデバイスを使ったディスプレイに付き物なのがディザノイズ(Dither Noise)。人の視覚特性として暗部での微妙な輝度変化に敏感なため 諧調を補間する手法としてディザリングを行っているがゆえに発生する現象です。単板DLPプロジェクターでは 照度を確保するためにカラーホイールにクリア部分を設けているため 中間のグレーから一気に照度がアップします。よって明るい側では 色解像度によっては 擬似輪郭(Faulse contour)が発生します。
もう少し説明しますと 上記の「どのプロジェクターが 忠実に色再現するの?」の項にある”照度と信号レベルの関係”図を見ていただくと理解し易いと思います。例えば 画面が白から緑の徐変する場合 DLPはLCDに比べ輝度変化(上下方向の間隔)が大きくなります。ということは 隣り合った諧調の輝度変化が大きくなるため諧調割れが発生し易くなります。同様に グレースケールに於いても 中間グレーから全白に掛けて変化率(勾配)が大きくなっているので諧調割れが起き易くなります。

       LCD諧調         DMD諧調
             LCP                     DLP

 DLPプロジェクターって 応答性がいいの?

 DMDの応答性はμsec単位と言われており LCDはmsecで その差は歴然です。但し ここが曲者で画面上を線が移動するような映像の場合 LCDプロジェクターでは 線がやや太くボケて見えます。一方 DLPプロジェクターでは 応答が速いゆえに単板の場合はRGBWが分離して表示され 離れて画面を見ていると線が複数に見えることがあります。でも実際のムービーでは あまり気付かないかも知れません。

 製品寿命は どっちが長い?

 DMDの寿命は 10万時間とも15万時間とも言われています。これは 毎日連続的に使用したとしても10年以上もつということになります。それに対し LCDの寿命は公式な情報はありませんが TIのサイト情報では約4000時間で画面が黄変してしまったという第3者機関の評価レポートが掲載されています。4000時間といえば 連続使用では約半年ということになります。寿命については 現実的な使用条件で考えればいいのではないでしょうか。LCDプロジェクターでも 3h/日x5日/週x40週/年とすれば6年以上となります。一方DLPプロジェクターもDMDは十分な寿命を持っていても 他の部品が先に故障することもあるでしょう。私の知っている範囲では カラーホイールが異音を発するようになったり 熱で内部の部材からガス化した物質が カラーホイールに付着して照度が劣化するという現象がありました。

 ユーザーフレンドリー?

 単板DLPプロジェクターの売りのひとつは 小型だということにあると思います。それゆえか 外装ケースや排気の温度が非常に高いものがあります。以外と気付かないのが使用時に不快感を煽るもので 例えば 夏場 排気口の近くに座った人は熱風にさらされることになります。また 途中でプロジェクターの方向を変えようと持ち上げたら 思わずアッチッチということになります。最近 騒音に関してはカタログなどに記載されているので購入時に確認できますが こんなことは 買ってみないとわからないものです。それと もし営業などでプロジェクターを持ち歩き客先でプレゼンを行う場合 終了後は速やかに撤収したいものですが 多くの単板DLPプロジェクターは消灯後1分から2分のクールダウン時間が必要です。但し もちろんLCDプロジェクターにも高温になったり 1分ほどのクールダウンモードを要するものもあります。

 スクリーンドア?

 DLPプロジェクターの売りのもうひとつは 画素を区切る仕切り部分の面積が少ないということにあります。これは 最近LCOSプロジェクター:SX50を発売したCANONも同様のことをアピールしています。投影されている画面を近くで見ると格子状のラインが見えますが 例えばSVGAなら横800x縦600、XGAなら横1024x縦768に区切られた画素一つ一つが色を表示して画面を構成しているわけです。この格子線の幅は DLP、LCOSは約1μm LCDでは3〜4μmあり 実際DLP、LCOSでは、メーカーの言うように目立ちません。但し 使用時に離れた場所からその識別が出来る人は よほど視力の良い人でしょう。LCDを見慣れている私には むしろDLP、LCOSは平面的な感じがして LCDの方がシャッキリしているように感じたりしますが。是非 ご自身でご確認ください。

       LCD画素      DMD画素
             LCD                  DMD

 画素ずれ

 単板DLPプロジェクターの場合 DMDを1枚しか使っていないため 画面の格子がずれることはありません。が 3LCDプロジェクターではRGB各色にLCDを用いているので 高精度でその3枚のLCDの位置を合わせる必要があります。とはいえ 製造上の限界があるのでずれを0にはできないはずです。1μm程度のずれがあってもおかしくないでしょう。ずれがあると画面でどのような影響があるかと言うと ずれた分だけ変な色が見えるわけです。例えば 黄は赤と緑の混色ですが もし1μmのずれがあったとすると 片側に赤の線、反対側に緑の線が見えます。但し 画面で色ずれをおこす要因はそれだけではありません。投写レンズの品質が悪いと色収差が発生します。色収差とは光の波長によって屈折率が異なるため レンズを通った後で色が分離してしまうことです。(プリズムで太陽光が7色に分離するのと同じ原理) 私が確認したDLPの何機種かには この現象がありました。
 ところで カタログでこのメリットを謳っているDLPメーカーは 3板DLPは作らないんでしょうか?(DLPだって3板式には画素合わせも問題が付いて回るのに・・・?) 3板だからこそ高品質なんだ!と主張している3LCD陣営も これでもう単板式はできませんね。


          LCD諧調
   DLP : ラインの上下に黄、青の色の滲みがあります。

 

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