どんな種類? / Kind
現在 ポピュラーなプロジェクター(projector)としては デバイスの種類では 「LCD(透過液晶)プロジェクター」、
「DLP(反射ミラー)プロジェクター」、「LCOS(反射液晶)プロジェクター」の3種類有ります。
*3菅式というものも有りますが 今はほとんど販売されていません。*
また 光源では ポピュラーなUHPランプ以外にLEDを使用したタイプも現れました。
以下に これら各方式のプロジェクターを 基本構造の違いから説明します。
現在市場の約70%がLCDプロジェクターと言われており 最もポピュラーなタイプと言えます。
光の3原色であるRed・Green・Blueにランプの光を分離し それぞれに対応した透過型の
液晶パネルで光量を調節した後 再度合成して映像を作り出します。
液晶パネルはライトバルブとも呼ばれ蛇口のような役割をしています。
TI(テキサスインスツルメンツ)が製造しているDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)と呼ばれる光変調素子を用いたプロジェクターです。今 市場に多く出回っているのは DMDチップを1個
搭載した単板式というタイプです。カラーホイール(Color Wheel)と呼ばれる光学パーツでランプの光をRGB3原色に分離し 各単色の映像を順次投影し 残像現象によって人間の目の中で合成されます。
市場シェアは 非常に低く1%程度と思われる。反射型液晶パネルを搭載している。
昨年(2004年)あたりからLEDを光源とするプロジェクターが発表されるようになってきました。 青色LEDが開発されたことにより白色光ランプを分光する必要がなくなり 直接
3原色を利用できるので 小型・軽量に大きく貢献するでしょう。と言いたいところですが 現実は そうもいかないようです。
皆さん お気付きのことと思いますが 発表されたモデルはどれも輝度20〜30lm程度
しかありません。現在のLEDで2000lmもの輝度を出そうとすれば 何個ものLEDを使うことになり 結局 小型・軽量とならないからです。
一部のメーカーは 輝度を ”lx” で表現していますが ちょっと姑息ですね。
どうも現状では 本当の”パーソナルユース”に限定されそうです。
とりあえず 今LEDプロジェクターの優位点と言えば
・瞬時点灯(スイッチオンで即投影)
・広い色再現範囲(LEDランプの色純度が高い)
といったとこでしょうか。
ドイツで開催されたIFA2005でも 以下のように試作品が展示されていました。
三菱は11月に、東芝は12月に販売開始とアナウンスされており エプソンも11/14に NIKKEIで”開発開始”と発表されましたね。