アメリカでは MitsubishiのXD450が フィルターメンテナンスフリーということで売られています。これは 光路内に冷却のために送風する必要のないDLPだからこそと言えるでしょう。但し 冷却のための空気は取り込んでいるので 主要な光学部品へのゴミの付着はなくても 本体内へのゴミの堆積はあります。
*各アプリケーションごとの画質における優位性
画質 |
PCアプリ : アナログRGB |
動画 : ビデオ |
ppt |
Word |
Excel |
JPEG |
MPEG |
DVD |
テレビ |
ゲーム |
白画面 |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
黒画面 |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
コントラスト |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
色 |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
− |
− |
− |
階調 |
− |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
シャープ感 |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
DLP |
CBU |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
LCP |
応答性 |
− |
− |
− |
− |
− |
LCD:ボケ
DLP:多重 |
LCD:ボケ
DLP:多重 |
LCD:ボケ
DLP:多重 |
* DLPは 白画面の色温度が高い(10000K程度)ので クリアな白に見える。
* DLPは 黒画面の漏れ光が少ないため より黒く見える。
* DLPは 黒画面の漏れ光が少ないため コントラストが高くなる。
* LCP(単板タイプ)は RGB各色の光量が多いので 色が鮮やかに見える。
* DLP(単板タイプ)は 輝度変化が一様でないため 階調が滑らかでない。
* DLPは 高コントラストにより 画像にシャープ感がある。
* DLP(単板タイプ)は 構造上 カラーブレークアップ現象が発生する。
* DLPは DMDの応答性が早いがゆえ動画において映像が多重(ゴーストのように)に見えることがある。
一方 LCDは応答性がDMDより遅いので 輪郭がぼやけた映像となる。
小型 |
DLP |
全体的傾向として DLPに単板としてのメリットあり (同等の機種で比較した場合) |
軽量 |
DLP |
全体的傾向として DLPに単板としてのメリットあり (同等の機種で比較した場合) |
クールダウンタイム |
LCP |
DLPは小型を売りにしており 比較的高ワットランプを使用しているため 高温になる傾向があり クールダウン時間も比較的長くとられている。 |
寿命 |
DLP |
デバイスの観点から DMDはLCDより長寿命だが カラーホイールについては疑問も残る。(ホイールの曇り、モータの異音) |
ゴミ |
DLP |
LCPは 直接液晶パネルを強制空冷しているため 光学系にゴミが侵入、付着することがあるが DLPは DMDを直接冷却していないので その恐れはない。但し、ランプ、基板の冷却については 両者に差はない。 |
3LCDと1chipDLPは 互いに得手不得手があります。使用目的に応じて選択すべきでしょう。
シンプルに白黒ベースのテキスト投写がメインであればDLPがお奨めですが 写真など映像の
色や滑らかさを重視するようなコンテンツを投写する場合は LCPが良いでしょう。
可搬性についても とにかく小さく軽いことにこだわるならDLPですが 3LCDでも
十分小型のものもあります。
上記は あくまで筆者の私見です。選定に際しては ご自身でご確認ください。
記 2005.08.19